シフォンケーキも簡単に作れる!スチコンを活用したおやつ作りのレシピとは?

おやつやスイーツを作る加熱調理機器として、皆さんは何を思い浮かべますか?
オーブン・蒸し器・ガステーブル・専用調理器など、さまざまなものを思い浮かべるかと思います。
蒸気量、温度、風量を細かく調節できるスチコンを使うことで、さまざまなジャンルのおやつ調理が1台で対応可能です。
今回はスチコンでおやつを作るメリットや、スチコンを使用したおやつレシピをご紹介します。

スチコンでおやつ・スイーツ調理をおこなうメリット

スチコンでおやつやスイーツ調理を行なうことでさまざまなメリットがあります。
以下では、スチコンでおやつやスイーツ調理をおこなうメリットについて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

さまざまな調理法に対応可能

スチコンは蒸気量、温度、風量を自在に変えることができます。
そのため、繊細な温度管理が必要なおやつ・スイーツでも、失敗なく作ることが可能です。
また、スチコンは蒸す・ゆでる・焼く・揚げる・煮込むなどさまざまな調理法が1台でできる優れものです。
特別な調理器具を用意しなくても、さまざまなジャンルのおやつ・スイーツ調理がスチコン1台でできます。

質の高い蒸し調理ができる

蒸し調理は温度が大切ですが、スチコンであれば温度も1℃ずつ調整できます。
蒸しプリンも低温(85~90℃)で加熱できるため、スがたたず、きれいに仕上げることが可能です。
スチコンに任せれば細かい火力調節などを手動で行なう必要はなくなります。

少ない油で揚げ物ができる

通常、揚げパンや大学芋等の揚げ物調理では大量の油を用意する必要があります。
しかし、スチコンを使えば、少量の油でも質の高い揚げ物スイーツを作ることが可能です。
油のコストを抑えられるだけでなく、使用後の油を処分する労力も減らせます。
また、熱々の油を扱う必要がなくなるため、火傷するリスクも減らせるでしょう。

時短や労働力の削減につながる

コンロ用の蒸し器や揚げ物用の鍋では、一度に調理できる数が限られます。
そのため何度も調理する必要があり、その分時間がかかってしまうでしょう。
スチコンは一度に大量のおやつを作成できるため、時短になります。
また、火力調整や通常であれば手が離せない揚げ物調理もスチコンに任せられるため、労働力の削減にもつながるでしょう。

スチコンでおやつ・スイーツ調理をおこなうコツ

スチコンでおやつやスイーツを美味しく作るにはコツがあります。
ここでは初心者の方でもわかりやすく調理のコツをお伝えしましょう。

1:蒸しパン

蒸しパンは、スチームモードの100℃を使用します。
カップで一つ一つ作る場合は10〜15分、シートに流しでまとめて作る場合は20〜30分加熱しましょう。

蒸しパンを作るときのコツは、生地を作ったらなるべく早く加熱を開始することです。
なぜなら、時間が経つと生地が膨らみにくくなってしまうためです。
また、スチコンで蒸しパンを作ると、結露により蒸しパンがふやけてしまうことがあります。
気になる場合は下記のいずれかの対応をしてください。

  1. フタをして加熱をする(フタで水分の付着を防ぐ)
  2. スチーム110℃で加熱をする(高温蒸気を当てることで結露が起きにくくなる)
  3. ホット100℃で5分加熱したのち、スチーム100℃で10分程蒸す(初めに蒸気の出ない加熱で表面を温めておくことで結露が起きにくくなる)

1の方法を試すときは、フタで熱がさえぎられるため加熱時間を2割程度延ばしてください。
3の方法を試す場合は、ホットモードからそのまま蒸し調理に入らず、予熱は必ずスチーム100℃で行いましょう。
しっかりと蒸気が出ていることを確認してから行うと、失敗しにくいです。

▼ふくれ菓子レシピ

2:プリン

プリンは、スチームモードの85〜90℃を使用します。
低温で調理することでスが入らずなめらかに仕上がります。温度が低いほどなめらかなプリンに仕上げることが可能です。
中心温度を85℃まで上げなければならない場合は90℃で加熱してください。

ホテルパンは65mmの穴あきを使用し、プリンカップを並べフタをします。
フタがしまらない場合やシートパンの場合は、アルミホイルやオーブンシートに焼き網などの重石を乗せることで代用可能です。
水滴が入らないようにすることで、スが入るのを防ぎます。

▼カスタードプリンレシピ

3:シフォンケーキ

シフォンケーキを作るときのコツは、生地作りにあります。
生地を作る際、道具は汚れや水滴などがついていない清潔なものを用意してください。

卵を卵黄と卵白に分ける際には、卵白に卵黄が混ざらないように気を付けましょう。
なぜなら、卵白に卵黄が入ると、メレンゲが立ちにくくなってしまうためです。
メレンゲと卵黄生地を合わせる際は、メレンゲがつぶれないように気を付けながらも、卵黄生地としっかり混ざるようにします。
このとき、生地の中にメレンゲがそのままの状態で残っていると、大きな気泡になるため、しっかり混ぜ合わせましょう。

生地作りのコツは、ロールケーキの場合も同様ですので、参考にしてみてください。

▼シフォンケーキレシピ

4:カヌレ

カヌレは特にコツがいる難易度の高いスイーツです。
カヌレを作るにはいくつかのコツがいるので、以下ではポイントを分けて、カヌレの作り方をご紹介します。
コツを押さえれば、誰でもスチコンで本格的なカヌレが作れるので、ぜひ参考にしてくださいね。

型に油を塗っておく

1つ目のコツはあらかじめ型に油を塗っておくことです。
フッ素樹脂加工されていない型は、型離れがしにくいため型から抜くときに形が崩れてしまいます。
そのため内側に油を塗ったのち、空焼きを繰り返し行い、油を馴染ませることが必須です。
フッ素樹脂加工の型やシリコン製の型を使用する場合、こちらの手順は不要です。
ただし、いずれの型を使用する場合にも生地を流し込む前にバターをたっぷり塗っておきましょう。

複数回の試作を行う

2つ目は複数回の試作を行なうことです。
一般的に銅が本格的ですが、ステンレスやアルミ、シリコンの型もあります。
もちろんそれぞれ熱伝導が異なりますので、加熱のくせをつかむためにも複数回焼成テストをしましょう。
その後は毎回同じ条件で調理をすることで、安定的にカヌレを作ることが可能です。

生地をしっかり寝かせる

3つ目は生地をしっかり寝かせることです。
生地は12時間程置いてから使用することで、グルテンが落ち着き、膨らみにくくなります。
焼き上がりに生地が型から大きく飛びだしてしまうのは、生地の寝かせ不足の可能性が高いです。

生地を沸騰させる

4つ目は生地を沸騰させることです。
加熱直後5〜10分程度生地を沸騰させると、カヌレ特有の「ス」ができます。
沸騰させるためにも、高温での加熱が必須です。

また、生地は冷蔵庫から出して1時間以上室温に置いておきましょう。
常温に出しておいたものを使用することで、沸騰させやすくなります。
しっかりと沸騰させた後は、焼き色を見ながら温度を下げてじっくりと焼いていきましょう。

最後になりますが、型は使っていくうちに油が馴染むので、水や洗剤では洗わないようにしてください。
加熱後はキッチンペーパーできれいに拭き取り、保管しましょう。

以上のポイントを押さえて、本格的なカヌレ調理に挑戦してみてください!

▼カヌレレシピ

スチコンを使って簡単に本格的なおやつ作りをしよう

今回はおやつ作りにスチコンを使うメリットや、美味しく作るためのコツをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
スチコンは1台で蒸す・焼く・揚げるなどさまざまな調理法ができる調理器具です。
スイーツづくりには専用の調理器具や、熟練の技術が必要なイメージがありますが、その必要はありません。
コツを押さえれば、スチコンで美味しく本格的なおやつ・スイーツ調理ができるのです。ぜひお試しください。

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